市場は飽和している、その中で生き抜くには

市場は飽和している、その中で生き抜くには

コーヒー市場はすでに飽和状態となっています。
2016年は、コーヒー業界の時代の淘汰が始まった年と考えています。
なぜなら、コーヒー生豆の高騰が原因で、50%くらい値上がりしています。

実感的にどうでしょうか。

今まで100gが400円が標準だったものが、
500円台後半に値上がりしていませんか

1ヶ月ほど前にホテルでコーヒーを飲みましたが1杯が750円でした。

ホテル価格ではあるものの、ある意味全然違うコーヒーでしたが
750円は毎回飲める金額ではありません。

他の例を出すと、大垣の人からこんな質問を頂きました。

「近くに自家焙煎の店があるんですけど、
もうワンコインではやっていけない、値上げしたい
と言っているんですけど、コーヒーってそういうものですか」

と聞かれました。

値上げしたくても出来ない。そういう事らしいのです。

値上げ出来なければ、どのような対策をとるのでしょう。

答えは簡単、安い豆に切り替える

たぶん多くの店がやっているたいさくだと思われます。

去年は、全国のコーヒー屋がオールドクロップの豆を買いに走りました。
その理由は古い豆は安いからです。
でもオールドクロップと言っても定温倉庫で保管されている豆なので
全く品質に影響はありません。

しかし、今年は違います。
直接買い付けている自家焙煎珈琲屋ですら「値上げします」宣言です。

さて、値上げ出来ずに豆のランクを落としたコーヒー屋さんは
時代の淘汰の岐路に立つことになるでしょう。

どこで飲んでも同じコーヒーに、ワンコインは払えません。
場所の利用ならば、仕方ありませんが、コンビニ・缶コーヒーと
同じレベルであるならば、特に自家焙煎を選ぶ理由はなくなります。

コーヒー市場は、飽和しています。

その中で生き抜くためには、「お客さんがコーヒーを飲む理由」を
作らなければなりません。

スペシャリティーで自家焙煎

いやいや、そんなチンケな理由ではありません。

「もう、あなたのコーヒー以外は飲めなくなりました」

なのです。

コーヒーの原価を下げる方法の中に

高い豆を使う事によって原価が下がる

という現象が起こります。
2倍の価格の豆を使っても、飲める量が3倍になれば原価は下がります